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2008年2月 5日 (火)

ランニングブームの真相

平日の夜7時過ぎ。東京メトロ「半蔵門駅」近くにある銭湯「バン・ドゥーシュ」にOLたちがどんどん入っていく。銭湯の脱衣場でランニングウエアに着替え、皇居ランニングに出かけるオンナたちだ。そんな女性が急増している。彼女たちは、なぜ走るのか。

●「銭湯ランナー」と一緒に皇居1周コースを走ってみたら…

走るオンナたちの気持ちを少しでも理解するために、こちらも銭湯ランナーに変身だ。番台で430円を払うと「ロッカーはもういっぱいだから、貴重品は鍵のかかる下駄箱に入れてね」との注意。

脱衣場は、スーツ姿からトレーニングウエアに着替えるサラリーマンで大混雑だった。ロッカーがないので、スーツはカゴに入れる。番台に下駄箱の鍵を預けて、いざ出発だ。

外は身を切るような寒さだった。「一緒に走ってもいいよ」と快諾してくれたOL4人組は、すでに準備体操を行っていた。さっそく聞いてみた。

「なんで走るの?」

「おいしくご飯を食べるためかな。走れば、食べても太りにくいでしょう。ダイエット効果も期待できるしね」

1人は、東京マラソン(2月17日)に出場するという。「心も体も気持ちいい。ストレス解消にも効果ありです。走れば分かりますよ」でスタート。半蔵門から皇居を1周(約5キロ)するコースだ。

夜空に浮かぶ国会議事堂や東京タワー、銀座のネオン、大パノラマが広がり「なるほど、気持ちいいもんだ」と並走できたのは、わずか5分。4人組はスピードアップし、その差は広がるばかり。こちらは息も絶え絶えで足が前に出ない。いつの間にか女性たちの背中が見えなくなった。後ろから来るランナーにも次々と追い越される。普段の運動不足を呪(のろ)うしかない。それでも何とか45分で(歩きを含めて)完走できた。

完走後、別のグループのOLに話を聞いた。

「達成感がたまりません。仕事では味わえない『やり切った感』が得られるんです。タイムは少しずつ縮まるし、大会に出れば順位も出る。次の大会では何番以内に入りたいという欲求もわいてきます。人生が充実してくるんです」

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